学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010 開催趣旨

学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ 開催趣旨

謹啓 時下ますますご清祥の段お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 近年、わが国の科学技術研究及び産業競争力の強化を実現する「科学技術創造立国」の基盤を揺るがす深刻な問題として、子どもたちの「理科離れ」が叫ばれています。「理科離れ」は単に「個人的に理科が嫌い」であるという問題ではなく、理科を学ぶ過程で本来養われるはずの「知的好奇心」や「論理的思考力」などの低下を意味しています。その結果として、文理問わず高等教育を理解できない学生が増大し、大学教育の質の維持が著しく困難に陥っているというかたちで問題は顕在化しており、もはや「理科離れ」問題は、国民全体による知の問題、すなわち社会的リスクであると捉えられています。

 これらの社会的背景に、社会の細分化・複雑化に伴い、個々は専門家に任せ、表面だけを利用するブラックボックス化が進んだことがあります。その結果、わたしたちは効率性と引き換えに、本来そこにあるはずの自己と対象との関係性を実感することが困難な状況に陥っています。しなしながら本来、自己と対象との関係性の集積が、すなわち社会です。この自己と対象との関係性が見えない危機こそが、個人・地域社会・国レベルでの問題の本質的な原因とnatural science では捉え、そこから解決策を見出していきます。

 自己と対象との関係性を最も実感しやすい範囲として、natural science は社会の中でも特に"地域"に着目します。自分が社会に与えている影響と、自分が社会から受けている影響を実感できることで、人は自らの社会的存在意義を自覚し、主体的に活動することが出来ます。このようなひとりひとりの内発的モチベーションによる主体的なアクティビティーが、地域をつくり、そして社会全体をつくるドライビングフォースとなります。つまり"地域"こそが、社会をつくる基盤であると同時に、社会全体をつくる原動力として、大きな可能性を秘めているのです。

 そもそも「科学」の本質は、観察からはじまります。対象に直接触れ、自分の目で見て、自己と対象との関係性を五感で感じることなしに、知的好奇心・論理的思考力が養われることはありません。「科学」と言うと「科学は専門家だけが知っていればいい」と自己と科学との関係性を認識しようとしない風潮や、または成果ばかりが注目されがちですが、そこに至るまでのプロセスにこそ、知的好奇心や論理的思考力をはじめとする、科学的なものの見方・考え方、すなわち自己と対象との関係性を構築する姿勢が隠されています。

 natural scienceは「科学」を切り口に、自己と対象との関係性の可視化・再構築の場として機能することを「科学で地域づくり」と位置づけ、日々の科学教育・研究開発活動の他、年に一度、地域の企業や大学・研究機関との協働で、地域ぐるみでの体験型科学イベントを毎年開催しています。当イベントは、製品や成果などの"結果"だけでなく科学・技術の"プロセス"を五感で感じられる体験ブース群と講座ブース群で構成されており、イベントを通じて、地域の企業や大学・研究機関等の科学・技術をどなたでも身近に感じられる機会となることを目指しております。

 2008年度開催の『第1回 natural scienceシンポジウム』を更に発展させる形で、2009年度は『学都「仙台・宮城」Scienceday(サイエンス・デイ)』 として2日間開催し、出展者数のべ50団体・体験プログラム数のべ69プログラム、来場者数は約1,500人の規模となりました。第3回目となる今年度は、会場をこれまでの東北大学片平さくらホールから、より広い面積の東北大学川内北キャンパスへと移し、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010』として開催します。

 以上のような『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』という場が、地域の企業、大学・研究機関、生涯学習施設の枠を超え、「科学」を切り口とした地域における新たなコミュニケーションの場として機能することで、「科学で地域づくり」へむけた着実な一歩となることを目指します。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

謹白
特定非営利活動法人 natural science

宮城県知事・村井嘉浩氏からの応援メッセージ


宮城県知事
村井嘉浩 氏

 このたびは,『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010』の御開催,誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 私たちの身の回りにあるモノや現象は,当たり前に存在するものとして見聞きしてしまいがちですが,その成り立ちにはいくつかのプロセスがあります。普段の生活の中では,プロセスを確認することは難しいかもしれませんが,このイベントでは,県内に集積する優秀な大学・研究機関,関連企業の皆さんの御協力の下,プロセスを五感で体感できる場を提供していただくと伺っており,科学や技術を身近に感じる絶好の機会であるものと思います。
 参加者の皆様におかれましては,「なぜ?」「どうして?」「どうなっているの?」と疑問を投げかけた幼い頃の素朴な気持ちで科学のプロセスを体感していただきますことを切に願っております。この体験を通じて,科学を,そして宮城県をもっと好きになってほしいと思います。

経済産業省東北経済産業局局長・数井寛氏からの応援メッセージ


経済産業省
東北経済産業局局長
数井寛 氏

『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010』の御開催おめでとうございます。
 今、私たちの生活の周りを見渡してみると、科学の進歩によってもたらされたものがいっぱいあります。身近なものですと、携帯電話、パソコン、薄型テレビ、さらには自動車、新幹線、飛行機など。これらは科学の力によって、発明、研究がなされ実用に至ったものです。どうしてできて、なぜ動くのか、などよく考えてみると不思議なことがいっぱい有ります。そこにはいろいろ目に見えないプロセス、仕組みもあって初めて可能になったのです。このサイエンスデイでは、今の社会・産業を支える基礎になった科学の、なぜ、どうして、を仙台・宮城の大学、研究機関、産業などが集まって肌に触れて見せてくれる機会です。 さあ、あなたも科学の不思議に触れてみませんか。


学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010 開催概要

名  称学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010
会  期2010年7月11日(日)10:00~17:00 ※交流会18:00~
会  場東北大学川内北キャンパス講義棟(宮城県仙台市青葉区川内41)
主  催特定非営利活動法人 natural science (2007年6月設立)
後  援
(一部申請中)
東北大学,東北経済産業局,宮城県,仙台市,宮城県教育委員会,仙台市教育委員会, 社団法人東北経済連合会,独立行政法人産業技術総合研究所東北センター, 社団法人日本技術士会東北支部,社団法人みやぎ工業会,社団法人発明協会宮城県支部, 宮城県中小企業団体中央会,財団法人みやぎ産業振興機構,財団法人東北産業活性化センター, 東北学院大学,東北工業大学,NHK仙台放送局,東北放送, 東日本放送,仙台放送,ミヤギテレビ,DateFM,河北新報社,読売新聞東北総局, 産経新聞社東北総局,朝日新聞仙台総局,毎日新聞仙台支局,日刊工業新聞仙台総局, 時事通信社仙台支社
入 場 料無料
出展費用無料(ただし出展に関わるその他の費用はご負担下さい)
来場対象子ども(幼児~)から大人までどなたでも
来場見込5,000人程度
出展募集体験ブース:30コマ、講座ブース:10コマ
● 問 合 特定非営利活動法人 natural science 事務局 大草芳江
〒980-0023 仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル3階 Five Bridge 内
Tel.022-721-2035
URL http://www.natural-science.or.jp/
お問合せフォーム
備  考このイベントは、独立行政法人科学技術振興機構の平成22年度地域の科学舎推進事業 地域活動支援により実施しています。

■ 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010

2009年の開催報告

■ 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2009

2009年7月5日(日)
サイエンス・フェスティバル


2008年の開催報告

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