『学都「仙台・宮城」サイエンスデイ2011』の開催に当たり,一言申し上げます。
このたびの東日本大震災では,多くの県民の方々が犠牲になったほか,建物や産業等に甚大な被害をもたらしました。あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに,被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
さて,この大震災により私たちは身の回りに普通に存在していた自然の恐ろしさを目の当たりにするとともに科学の在り方などについても深く考えさせられる結果となりました。
『学都「仙台・宮城」サイエンスデイ』は,大学等の研究者や企業等の技術者など,現場の方々が「おもしろい」と思うプロセスを形にして子どもはもとより大人までが,科学のおもしろさを体験できるイベントと聞いております。技術立国日本,科学立国日本と言われて久しくなりますが,近年,児童・生徒・学生等の理科離れ,科学離れが顕著になっている中にあって,このような取り組みは,学校や職場という単位ではなく,地域レベルでの成果が期待されているところです。
復興に向けた取り組みはまだ始まったばかりですが,宮城,東北を元気にするイベントの一つとして,多くの企業様や県民の方々にご参加いただければと思います。私たちはいつまでも下を向いているわけにはいきません。県民の皆さんとともに,しっかり前を見つめ復興に向けて頑張ってまいります。
このたびの『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2011』のご開催は誠に意義深く,心よりお祝い申し上げます。 今,私たちの街「仙台・宮城」は全国から心のこもった温かな応援をたくさんいただきながら,まさに東日本大震災からの復興へと歩み始めたところです。 今回の参加者の中には自分の通っていた学校の校舎から場所を移して,いろいろな制約の中で,たくましく学んでいる小・中学生がいることと思います。
これからの仙台・宮城の復興の担い手となる小・中学生のみなさん,自然と人間が共生していくときに科学技術の発達は大変重要な意義があります。 この企画はふだんなかなか見られない科学・技術のプロセスを五感で体感できる絶好の機会です。 さらに,その一つ一つの体験・講座プログラムを開発した地域の大学・研究機関・企業の研究者や技術者の皆さんにも接することができる機会でもあります。 皆さんが元気に学ぶ姿は復興のシンボルなのです。その姿に多くの方々が励まされ,復興の歩みを進めることでしょう。 がんばれ!仙台・宮城の子どもたち
『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2011』の御開催おめでとうございます。
サイエンスデイのことを聞いて、自分が子どもの頃、鉄腕アトムを夢中になって見ていたことを思い出しました。私と同年代の方ならテーマソングで覚えていると思いますが、鉄腕アトムは「科学の子」です。鉄腕アトムは、人類が生み出した科学の力で未来を切り開くことがテーマになっているのです。
子どもの頃、鉄腕アトムにはなれなくても、お茶の水博士のような博士になりたいと夢見たこともあったのですが、それは夢で終わってしまいました。自分ができなかったくせにと言われそうですが、サイエンスデイで科学を身近に体験していただき、御参加された生徒の皆さんの中から、未来の博士が生まれることを願っています。
この度の東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、大きな被害を被られた方々に心よりお見舞い申し上げます。私どもの研究所も大きな被害を受け未だ元の研究環境にはありませんが、徐々に復旧してきており、皆さんとともに東北復興のために頑張っていきたいと存じます。今回の大震災では、自然の力の莫大さと人類が積み重ねていた科学・技術の脆さとを痛感せざるを得ませんでした。「科学は信用できないもの」という極端な風潮が見られなかったわけではありません。今、大きな問題になっている風評被害もある種の「科学」あるいは「科学に携わっている者」への不信感なのかもしれません。安全とか安心には、絶対ということはありません。ですからひとりひとりが判断する知識を身につけ社会的なコンセンサスを作っていく必要があると思います。このような時期だからこそ、科学に親しみ、地球のこと、自然のこと、人類が築いてきた技術のことを正しく理解することが重要であり、学都「仙台・宮城」サイエンス・デイはとても有意義なイベントです。共に頑張りましょう。