放射線・正しく恐れるには ?福島原発事故と私たち?
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放射線・正しく恐れるには ?福島原発事故と私たち? |
出展団体
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織原彦之丞 氏(東北大学名誉教授・東北工業大学名誉教授)
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出展概要
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【日時】 ①14:00〜16:00
【対象】 中学高学年〜おとな
【定員】 50人
【見学】 見学者の入場可
【申込】 申込制 (優先予約権WEB受付フォーム)
【内容】
昨年2011年3月11日東日本を襲った未曾有の大震災にともなって起きた福島第一原子力発電所の原発事故は、セシウム-137だけでも数百万テラベックレルの放射能を環境に放出し、1年以上経った今も放射性セシウムによる汚染が大きな社会的な影響をもたらし、特に食品の汚染が、風評被害も起こって深刻な問題となっています。チェルノビィリの原発事故と比べ、急性の人的被害が報告されていないのは不幸中の幸いとも言えますが、漁業に大きな被害をもたらしている海洋汚染については、これからの取り組みが重要なところであり、本講座のテーマでもある「放射線を正しく恐れ」、健全な食生活を確保することが重要と考えます。「放射線と健康」と言う点では、4つの尺度があるとされます。第1はこれまでの研究をもとに国際的に決められた被曝100mSv以下という尺度、第2は被曝は合理的に可能な限り低く平時は〜1mSv、非常時は〜10mSvという尺度、第3はこれらを加味した国の法律、そして第4がパニックによる尺度で被曝をゼロに!と言うような凡そ非科学的な発想やら風評被害を生むようなものです。4月1日に食品に関して、厳しくどうやって測定するのだろうか?と訝る程の基準が出されましたが、上の基準の第1〜第3の尺度に合っています。「放射線・正しく恐れ」と言うことは、国の基準を守りながら農業・漁業と、発育盛りの子供を含めた我々の食育をまもって、宮城県では更に放射能が震災復興の妨げにならないように、みんなで賢くなって、考えることだと思います。
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