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サイエンスデイ2021

開催趣旨

 近年、我が国の科学技術研究および産業競争力の強化を実現する「科学技術創造立国」の基盤を揺るがす深刻な問題として、子どもたちの「理科離れ」が叫ばれています。「理科離れ」は単に「個人的に理科が嫌い」という問題ではなく、理科を学ぶ過程で本来養われるはずの「知的好奇心」や「論理的思考力」等の低下を意味しています。その結果として、文理問わず高等教育を理解できない学生が増大し、大学教育の質の維持が著しく困難に陥っているというかたちで問題は顕在化しており、もはや「理科離れ」問題は、国民全体による知の問題、すなわち社会的リスクであると捉えられています。

 これらの社会的背景に、社会の細分化・複雑化に伴い、個々は専門家に任せ、表面だけを利用するブラックボックス化が進んだことがあります。その結果、わたしたちは効率性と引き換えに、本来そこにあるはずの自己と対象との関係性を実感することが困難な状況に陥っています。しかしながら本来、自己と対象との関係性の集積が、すなわち社会です。この自己と対象との関係性が見えない危機こそが、個人・地域社会・国レベルでの問題の本質的な原因とnatural science では捉え、そこから解決策を見出していきます。

 自己と対象との関係性を実感しやすい範囲として、natural science は社会の中でも特に“地域”に着目します。自分が社会に与えている影響と自分が社会から受けている影響を実感できることで、人は自らの社会的存在意義を自覚し、主体的に活動することができます。このようなひとり一人の内発的モチベーションによる主体的なアクティビティーが、地域をつくり、そして社会全体をつくるドライビングフォースとなります。つまり“地域”こそが、社会をつくる基盤であると同時に、社会全体をつくる原動力として、大きな可能性を秘めているのです。

 そもそも「科学」の本質は観察からはじまります。対象に直接触れ、自分の目で見て、自己と対象との関係性を五感で感じることなしに、知的好奇心・論理的思考力が養われることはありません。「科学」と言うと「科学は専門家だけが知っていればいい」と自己と科学との関係性を認識しようとしない風潮や、または成果ばかりが注目されがちですが、そこに至るまでのプロセスにこそ、知的好奇心や論理的思考力をはじめとする、科学的なものの見方・考え方、すなわち自己と対象との関係性を構築する姿勢が隠されています。

 natural scienceでは、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、「科学」を切り口に、自己と対象との関係性の可視化・再構築の場として機能することを「科学で地域づくり」と位置づけ、日々の科学教育プログラムの開発・実施のほか、大学・研究機関や企業、行政・教育機関等と連携し、2007年から毎年、体験型科学イベント『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』を開催しています。『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』は、「“科学”って、そもそもなんだろう?」をテーマに、製品や成果等の“結果”だけでなく、科学や技術の“プロセス”を五感で感じられる場づくりを通じて、子どもから大人まで、各人各様の感じ方から自己と対象との関係性を可視化・再構築する場として機能することを目指すものです。

 そもそも人間は生まれながらにして知ることを欲する存在です。そして生まれた創造物が共有されることは喜びです。この認識に立つ時、科学は人の本性に根ざすものとなり万人のものとなるでしょう。こうした共感の輪を生み出す循環こそが、人間の本来持つ内発的モチベーションがさらに発揮され、次、その次に登場する科学や技術が継続的に生み出され、わたしたちの心豊かな社会が達成されていく土壌となるはずです。

 知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造に資することを願い、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』を今年度はオンラインにて開催いたします。皆さまのご協力とご参加を心よりお待ち申し上げております。

特定非営利活動法人 natural science


企画概要

科学のプロセスを子どもから大人まで五感で感じる日

五色のサイエンスの文字は、「五感で感じること」と「科学の多面性」を表しています。また黒箱は、「ブラックボックスを開けること」と「多様な主体が一堂に集う場」を表しています。

 社会の成熟化に伴い、科学や技術はブラックボックス化し、わたしたちは便利さと引き換えに、科学や技術の“プロセス”を五感で感じる機会を失ってきました。しかしながら、科学や技術のもたらす“結果”のみを一方的に享受するだけの姿勢では、科学離れや科学リテラシー不足などの社会的リスクを回避することはできません。

 一方で、ここ仙台・宮城は、「科学」という切り口で見ると、大学・研究機関、民間企業や行政・教育機関等が密集し、研究者や技術者等が日々研究・開発等の活動を行い、わたしたち市民の生活と科学・技術が隣り合わせで存在する、古くから「学都」と呼ばれる地域です。

 この地域の特性を活かし、「科学って、そもそもなんだろう?」をテーマに、大人も子どもも、普段科学に触れている人も触れていない人も、科学や技術の背景にある“人”や“プロセス”を自らの五感で感じられる場として、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』を毎年開催します。

 『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』は、「科学」を切り口に地域を再発見し、関係性再構築の場として機能することで、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造に資することを目指します。

ステップと期待する効果

ステップ① 科学の"プロセス"を体験

 各出展団体の現場の"人"が「おもしろい」と思う"プロセス"を形にした体験型プログラムを通じて、普段なかなか実感できない"プロセス"を体感することで、子どもから大人まで各人各様の感じ方から自然な形で興味・関心が喚起される。

ステップ② 研究者や技術者等の現場の"人"との対話

 喚起された興味・関心は各人 各様であり、それぞれの人が「知りたい」と思うところから、研究者や技術者等の現場の“人” との対話を通じて、各自が興味・関心を深めることができる。

ステップ③ 生活の中で関連事項と遭遇

 本企画は地域資源で構成されているため、本企画終了後も、市民が普段の生活の中で関連事項と遭遇する機会は多い。これまで何気なく利用していた製品や成果等の"結果"を見ても、本企画をきっかけに"プロセス"があることを想像でき、興味・関心が継続し、身近に感じられる効果が期待される。

ステップ④ 年間を通じた科学イベントへの参加

 本企画の"見本市"的な特徴を活かし、「学都仙台・宮城サイエンスコミュニティ」会員登録により、各出展団体が開催する一般むけ科学イベント(一般公開や市民むけ講座など)情報を市民へ直接的・継続的に配信できるシステムをつくることで、年間を通じて市民が科学に触れられる機会を増やす。

ステップ⑤ 毎年恒例イベントとして参加

 毎年開催により認知度は高まりつつあるが、今後も地道に連携機関を増やし、地域の毎年恒例イベントとして定着化を図ることで、科学・技術に興味・関心のある人から、普段は科学イベントにあまり参加しない人まで、幅広い層が科学・技術を楽しむことができる場を地域に創出していく。

ステップ⑥ お互いに応援し合うコミュニティへ

 各主体の取組みについて、各主体や市民がお互いに応援し合ったり、表彰し合えるしくみ(サイエンスデイAWARD等)をつくることで、相互理解を深めながら誰もが主体的に科学に参加できる持続可能な『学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ』の構築を目指していく。

ステップ⑦ 科学と社会をつなぐ優れた方法論を共有

 サイエンス・デイ オブ ザ イヤーの審査を通じて、科学と社会をつなぐ優れた方法論を発見し、地域で共有化するしくみをつくることで、次なる創造へとつなげていく。

今年の新しいポイント

● サイエンス・デイのチラシ裏面に、科学イベント情報を掲載できます
 (県内の全公立小中学校並びに出展高校等に約23万部を学校配布予定) 

 今年下半期に開催される科学イベント情報を一元的にまとめた『学都「仙台・宮城」サイエンスマップ~科学イベント編~』を、今年度もサイエンス・デイのチラシ裏面(県内の全公立小・中学校及び出展高校等に全児童・生徒分の約23万部を6月下旬~配布予定)を活用して作成し、学校配布します。科学イベント情報掲載ご希望の方は、natural science までご連絡ください。

● 科学イベント情報告知・申込・受付自動化システムを利用できます
 (学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ会員:約2万5千人) 

 『学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ』の個人会員(約2万5千人) むけに、各団体が年間を通じて開催している科学イベント情報を告知し、 申込・受付を自動化できるWebシステムを利用できます(無料)。 ご希望の方は、本コミュニティのWebサイトからお申し込みください。



● 「光」ゾーンを新たに設けて“光”に関するミニブース出展を募集し、光の波長ごとに並べる今年初の試み

 サイエンス・デイでは、「科学・技術の地産地消」と銘打ち、地域の多様な科学のプロセスを可視化・共有化できる場づくりの一環として、非専門家でも科学・技術を俯瞰しより深く理解できる方法論の開発・実践に取り組んでいます。2014年度からは、“光(電磁波)”を切り口に、地域の科学・技術を可視化する『学都「仙台・宮城」サイエンスマップ光編』を毎年作成し、サイエンス・デイ来場者並びに関係各位からご好評いただいております。さらにサイエンス・デイ2018では新たな試みとして、より深い理解へと導く場づくりを目指し、『学都「仙台・宮城」サイエンスマップ光編』を実際に五感で体験できる“リアル版”として、“光”に関するミニ出展ブースを募集します。光速(c)にかけて会場の講義棟C棟1階(来場者数が最も多いエリア)に“光”ゾーンを新設し、電磁波の波長ごとに光に関する展示品を並べる予定です。来場者は『学都「仙台・宮城」サイエンスマップ光編』を片手に、“光”ゾーンをまわることで、より理解を深めていただくという趣向です。なお、本企画については、一部屋になるべく多くの“光”に関する展示品を並べることで俯瞰した理解をねらいとするため、1出展あたりの展示スペースは机1、2個程と小さく、説明人員も必須ではありません。通常出展とリンクしたW出展もより深い理解につながるため歓迎します。光に関わる研究・開発をされている方はぜひお申込みください。


● 出展者は自動的にエントリー。確実に審査を受けたい方は自己推薦書の提出を。

 サイエンス・デイでは、科学・技術を社会・一般に伝える優れた方法論を審査・表彰によって可視化・共有化することを目的として、「サイエンス・デイ オブ ザ イヤー」を2016年度から実施しています。サイエンス・デイの出展者は自動的にエントリーされますが、審査員による審査を確実に受けたい方、及び出展の意図を確実に伝えたい方は、出展申込書とは別に所定の自己推薦書を2019年6月28日(金)までにメールで提出してください。(提出先:info@natural-science.or.jp)

開催概要

名  称
①学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ 2021(第15回)
②サイエンスデイAWARD2021表彰式
③サイエンス・デイ オブ ザ イヤー2021 表彰式
日  時
①2021年7月18日(日) 9:00~16:00 ※ 前日の7月17日(土)にプレナリー企画開催を検討中
②2021年7月23日(金・祝)14:00~17:00 予定(表彰式終了後、参加任意の交流会を開催)
③2021年8月中旬で調整中
会  場
①オンライン
②オンライン
③オンライン
主  催
特定非営利活動法人 natural science (2007年6月設立)
共  催
※昨年実績
(申請中)
東北大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所 東北センター、東北大学多元物質科学研究所、仙台市教育委員会、仙台高等専門学校、東北工業大学、公益社団法人応用物理学会東北支部、一般社団法人日本物理学会東北支部、一般社団法人電子情報通信学会東北支部、 公益社団法人日本金属学会東北支部、東北大学工学研究科・工学部創造工学センター、東北大学知の創出センター
後  援
※昨年実績
( 申請中)
文部科学省、宮城県、仙台市、宮城県教育委員会、国立研究開発法人科学技術振興機構、東北工学教育協会、東北経済産業局、 一般社団法人東北経済連合会、公益財団法人東北活性化研究センター、国立研究開発法人理化学研究所、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構、仙台管区気象台、学都仙台コンソーシアム、 東北学院大学、宮城大学、東北生活文化大学、一般社団法人みやぎ工業会、宮城県中小企業団体中央会、公益財団法人みやぎ産業振興機構、一般社団法人宮城県発明協会、仙台市PTA 協議会、仙台商工会議所、仙台経済同友会、一般社団法人電気学会東北支部、一般社団法人情報処理学会東北支部、一般社団法人映像情報メディア学会東北支部 、公益社団法人石油学会東北支部、一般社団法人日本光学会、公益社団法人日本技術士会東北支部、 公益社団法人日本分光学会東北支部、公益社団法人 日本磁気学会、公益社団法人日本天文学会、公益社団法人日本水産学会東北支部、一般社団法人日本エネルギー学会東北支部、一般社団法人照明学会東北支部、公益社団法人土木学会東北支部、一般社団法人日本建築学会東北支部、公益社団法人日本生物工学会、一般社団法人日本機械学会東北支部、公益社団法人日本化学会東北支部、公益社団法人日本建築家協会東北支部、公益社団法人高分子学会東北支部、公益社団法人 計測自動制御学会東北支部、公益社団法人 空気調和・衛生工学会東北支部、日刊工業新聞社東北・北海道総局、産経新聞社東北総局、読売新聞東北総局、毎日新聞仙台支局、朝日新聞仙台総局、河北新報社、TBC東北放送、仙台放送、KHB東日本放送、NHK仙台放送局、ミヤギテレビ、エフエム仙台
入 場 料
無料
来場対象
こどもからおとなまでどなたでも
来場見込
約10,000人(2019年度実績:10,658人)
出展費用
無料(ただし出展に関わるその他の費用はご負担下さい)
出展募集
講座プログラム型:オンラインのため上限なし、体験ブース型:オンラインのため上限なし
お問合せ
特定非営利活動法人 natural science 事務局 大草芳江
〒980-0023 仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル7階
Tel.022-721-2035
URL http://www.natural-science.or.jp/
お問合せフォームはこちら
備  考
本イベントは学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ(JST科学技術コミュニケーション推進事業「ネットワーク形成地域型」平成25年度~平成27年度採択事業、提案期間:宮城県、運営機関:特定非営利活動法人 natural science)の土壌づくりの一環として開催されています。

応援メッセージ

掲載順序は到着順です

宮城県知事 村井 嘉浩 さん

 第15回『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021』が開催されますこと,心よりお祝い申し上げます。
 私たちの生活は,科学技術の進歩により日々便利になっています。しかし,私たちは,身の回りの物事や技術を当たり前のものとして,その仕組みを意識せずに利用してしまいがちです。『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』は,「科学って,そもそもなんだろう?」をテーマに,大学・研究機関,関連企業の皆様の御協力の下,子どもから大人までが,科学のプロセスを楽しみながら五感で体験できるイベントとして定着しています。
 昨年は,新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりましたが,今年はより多くの方々が科学技術への理解を深める場になることを期待しております。
 このイベントに多くの企業様や県民の皆様が参加され,宮城,東北を元気にするイベントになることを心から期待します。

仙台市長 郡 和子 さん

  『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021』の開催に当たり、心よりお喜び申し上げます。
 このサイエンス・デイは、「科学って、そもそもなんだろう?」をテーマに、科学原理を五感で学び、感じ取る工夫が随所に凝らされています。本イベントが、子供から大人まで、来場された人々の知的好奇心を刺激し、科学技術への興味を呼び覚ますきっかけをもたらしてくれることは大変喜ばしく、まさに学都仙台で開催されるにふさわしいイベントであると考えております。この度の開催に当たり、ご協力をいただいた大学・研究機関や企業の皆様に、深く感謝申し上げます。
 今般、学校教育の現場では、「GIGAスクール構想」の実現に向け、情報端末を活用した情報活用能力の育成やプログラミング教育の導入が進められています。子供たちが情報技術を身につけていく過程にあっても、科学の基本的な法則や、より深い根本原理を知っておくことは、非常に大切であると思います。
 本イベントに参加された多くの市民の皆様が、科学技術の楽しさに共感され、ここ学都仙台の益々の発展へと繋がりますことを期待しております。

東北大学総長 大野 英男 さん

 2年ぶりに学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021が開催されますことを大変嬉しく思います。
 「学都仙台」を象徴する夏の催しとして定着した感のあるサイエンス・デイも、今回で15回目を数え、ここ数年は実に1万人を超える市民の皆さまにお越しいただくイベントに育ちました。
 今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、初めてのオンライン開催となりますが、地域の大学、研究機関、企業のご協力の下、オンラインならではの「科学」を体験できるプログラムが多数用意されると伺っております。
 私ども東北大学も日本を代表する総合研究大学として、科学の力でこれからの社会を豊かにするため、様々な挑戦をしています。今回もいくつかのプログラムで本学の挑戦の一端をご紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。
 本イベントを通して一人でも多くの市民の皆さんが「科学」に触れ、科学への興味・関心が増進するきっかけとなることを願っています。

国立研究開発法人産業技術総合研究所 東北センター 所長 蛯名 武雄さん

 子供だけの場所
 サイエンスデイに参加している人は子供だけって知っていましたか?サイエンスデイで出会う、お姉さん、お兄さん、大人の人、すごーく大人の人、少し前までは、目を輝かせて、実験や工作をしていた子供たちです。サイエンスデイは、勉強をしたお姉さん、お兄さん、大人の人、すごーく大人の人だけのものではありません。参加するみんなが同じように作っていくものです。みなさんが少し笑うと、お姉さん、お兄さん、大人の人、すごーく大人の人がもとの子供になって、サイエンスデイが少しできます。みなさんが楽しむとお母さん、お父さんがもとの子供になって、サイエンスデイがもう少しできます。さあ、昔の子供たちと一緒にサイエンスデイを作って、遊びましょう。

東北大学 多元物質科学研究所 所長 寺内 正己さん

 私たちの周りに「なんでだろう?」と思うことがありませんか?そこがサイエンスへの入口です。サイエンスは魔法ではありません。不思議を解決する道具(ツール)です。人によって不思議に思う事が違うように、サイエンスの入口も人によって違います。サイエンス・デイに参加して、人それぞれのサイエンスの入口を探す機会があるのはとても大切なことです。そして、自分にとってオーダーメードなサイエンス(ツール)がどこにありそうか見つけられたらラッキーです。1日で見つけられたらラッキーとしか言いようがありません。準備も必要かもしれません。何を見ようか計画を立てるのも大事です。時間は限られています。疑問に思ったことはどんどん質問して、参加した皆が、自分の宝がどこにありそうか探すのに目を輝かせいている、そんなサイエンス・デイであることを期待します。このような素敵な行事がある時代の子供たちを、心の底から羨ましいと思います。

日本物理学会東北支部 支部長(東北大学大学院理学研究科 教授) 中村 哲さん

 今年はニューノーマル時代における新しい形式で『学都「仙台・宮城」サイエンスデイ2021』が開催されると聞き大変嬉しく思います。突如世界中を襲ったCOVID-19感染症蔓延のため、昨年は中止を余儀なくされ大変残念に思っておりました。
このような時代であるからこそ、論理的な物事の考え方に基づいた合理的な行動を取ることが大切です。このような考え方は一朝一夕に身につくものではなく、若いうちから科学に触れることで少しづつ培われるものです。サイエンスデイがそのような機会を提供する役割の一翼を担うものと考えています。
 近年「若者の理科離れ」が問題になっていますが、「学習塾が主催する実験教室がすぐに予約で埋まってしまう」という話を聞けば、「理解できる」科学に触れる機会が不足しているだけで「若者の好奇心が枯渇しているわけではない」ことが分かります。SF作家のアーサー・C・クラークは「十分に発達した科学技術は、魔法と区別できない」と言っています。これがさらに進むと「極端に発達した科学技術は、当たり前の事となり誰も興味を持たない」ということになるかと思います。
 我々の身の周りにありふれたハイテク技術も全て、元をたどれば、すぐに役に立つとは限らない科学的好奇心から生まれたものです。例えば、今や誰もが当たり前に使っているスマートフォンやカーナビは、古代ギリシャに端を発する電磁気学、そして相対性理論の集大成と言えます。スマートフォンに使われる技術が如何に凄い物かを真に理解するためには、複雑に絡み合って構成された最先端技術をより単純な物へと分解し、自分で実感できる形に直す必要があります。
 今年度のサイエンスデイでは、新しいスタイルでの発表、展示が行われると思います。そのような工夫のもと、科学を実感し、楽しむ経験が、今の我々には想像もつかないような凄い技術の種になるような研究を行う「未来の研究者」の育成に役立つと期待します。

東北大学 参与 原 信義 さん

 電圧の単位のボルトは、ボルタ電池の発明で知られるイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタの名前に由来しています。ボルタ電池は最初のガルバニ電池であると言われるように、実はイタリアの医師・解剖学者ルイージ・ガルヴァーニの発見に端を発しています。神経に対する電気刺激の研究をしていたガルヴァーニは、ある日、蛙の足の筋肉を異なる2つの金属で挟み、金属同士が接触したとき、足がけいれんする現象を発見しました。彼は動物が体内に「動物電気」を持っているためであると考えました。この研究に興味を持ったボルタは、二つの異なった金属で電解質液(蛙では筋肉)をはさむと電気が発生することを見いだし、銅と亜鉛と希硫酸を使ったボルタ電池を作りました。電気の発生原因に関するガルヴァーニの解釈は間違いでしたが、ガルヴァーニの研究がなければボルタ電池の発明はなかったかもしれません。電圧の単位に名は残りませんでしたが、その功績を称えて化学電池をガルバニ電池と呼び、異種金属の接触で流れる電流をガルバニック電流と呼ぶようになりました。レモンに銅と亜鉛を差し込んでできるレモン電池は、れっきとしたガルバニ電池です。最初の発見を大切にする科学の世界に、皆さんもちょっと触れてみませんか、新しい発見を求めて。

一般社団法人電子情報通信学会 東北支部 支部長 工藤 栄亮さん

 仙台・宮城の夏の風物詩である『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』の開催、誠におめでとうございます。新型コロナウイルスの影響がある中での準備と開催には大変なご苦労があったと思います。
 電子情報通信学会は1917年に創立された電信電話学会がその始まりであり、創立以来100 年を超える、非常に歴史のある学会です。本会は電子・情報・通信および関連する分野の国際学会として、光り輝く未来に向けた人材の育成に貢献することを目指しています。2020年7月より主に小中高生を対象としたジュニア会員制度が開設されました。会費無料でサイエンス・デイなどのイベントを含め様々な特典が用意されています。科学に興味がある方はぜひ入会してください。サイエンス・デイに来場された皆さんが科学に触れて、新しい発見につながることを心より期待しています。

仙台市天文台 名誉台長 土佐 誠 さん

 サイエンス・デイ2021の開催おめでとうございます。コロナ禍の開催準備、皆様のご苦労とご努力に敬意と謝意を表します。世界は未曾有の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)に見舞われていますが、この災禍を克服するために最も必要とされるものはサイエンス・科学です。サイエンス・デイの理念である「科学のプロセスと考え方」は分野を問わず、問題解決の最善の方法を示してくれます。コロナ禍の政治・経済・社会にこそ科学的思考と判断が必要ですが、科学が軽視され、非科学的な判断によって感染拡大を招いている例があります。科学先進国とされる日本でも「もっとサイエンスを」と思うことがあります。この機会に、私のサイエンスもアップデートしようと思っています。コロナ禍の科学、さらに科学と非科学とのせめぎ合いにも注目しながら、サイエンスデイの開催を待っています。今年も、新しい発見があることを期待し、サイエンス・デイの成功を祈っています。

東北大学 環境科学研究科長 土屋 範芳 さん

 ユーラシア大陸の真ん中にある草原の国に行ってきた。360°地平線。視界を遮るものがない。真っ平らだ!夜になった。星が地平線から上ってくるのがわかる。星の出?天空に輝くあまりの星の多さにかえって星座がつかめない。圧巻の天の川。
 行ってみたいなよその国。見たこともない世界がきっとあるに違いない。
 でも今は、コロナ禍でちょっと無理。そんな時こそ、創造力を働かせよう。こういう時こそサイエンス。好奇心は無限大。サイエンスを楽しもう。
 でもね、本当は本物が絶対だよ。見て、触って、感じることが一番。もう少しの辛抱だ。

公益社団法人応用物理学会東北支部長 尾辻 泰一さん

 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021の開催にあたり、心よりお祝い申し上げます。
 新型コロナウィルス感染終息の見通しが立たない大変厳しい状況の中で、WEBオンライン開催に踏み切られたことは英断であり、主催されるnatural scienceの皆様をはじめ、関係の皆々様に心より敬意と感謝を表したく存じます。
 応用物理学会では、サイエンスの基礎をなす物理学を土台として、それを応用し、各種産業をはじめとする人類社会への貢献を目指して活動しています。本会は、普段の生活では得られない「科学」や「技術」の内面をワクワク・ドキドキ体験できる多くの企画・プログラムを用意して、一万人を超える来場者の知的好奇心を大いにくすぐるこの学都「仙台・宮城」サイエンス・デイを共催・応援しています。持続可能で明るい未来の社会づくりに貢献できる次代を担う心豊かな人材の育成に、このサイエンス・デイが果たす貢献は極めて大きいことと信じております。この機会に、ぜひ、多くの皆さまがサイエンスを楽しみ、堪能されることを願っております。

東北工業大学 学長 渡邉 浩文さん

 『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021』が2年ぶりに開催されますことを、心から嬉しく思います。
 新型コロナウィルスに翻弄される日々がいまだ続いておりますが、子供から大人まで楽しめる伝統ある科学イベントがオンラインにて復活したことは、デジタルすなわち科学技術で変化を乗り越えようとするニューノーマル社会に向けた大きな一歩とも言えるでしょう。
 今回は、オンラインならではの工夫を凝らした企画が多く集まることと思います。聴講さる方も出展される方も初めての経験になります。対面に勝るコミュニケーションはありませんが、オンラインにはオンラインの良さもあります。双方が刺激しあい新時代の科学技術コミュニティを創りましょう。

東北大学 副学長(広報・共同参画担当)・大学院医学系研究科教授 大隅 典子 さん

 2020年はバタバタとCOVID-19に明け暮れた。このウイルスと人類の戦いはまだ続いている。必要なのは「総合知」だ。医学・医療では、ウイルス学、感染症学、免疫学、疫学、呼吸器・循環器内科学、救急医学……など、さまざまな分野が関わるが、さらにこの感染症がもたらす影響について知るには、数理統計学、社会心理学や経済学の専門家も必要であり、昔流行した「流行り病」のことを古典籍より学ぶこともできるだろう。サイエンスは身近な営みであり、誰にとっても必要な知識。今年、オンラインを取り入れて新たなしくみで開催される『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』が、サイエンスの裾野を広げることに期待したい。

東北大学 副学長(社会連携・研究評価担当)・未来社会技術共同研究センター長 長坂 徹也 さん

 科学技術の分野において、真の「独創性」を保証することは非常に難しいと思います。無から有を生み出すことはできず、何ら前例のない奇想天外なアイデアや成果が生まれることは大変稀です。しかし一方で、我々はしばしば感動すら覚える新規な科学技術の成果に出会うことがあります。そこには多くの場合、基になる既存知見があり、これに対して施された独自の工夫がうまくいったものが独創性が高いと評価されているようです。すなわち「創造的模倣」を行うことが独創性を発揮することにつながると言えるのではないでしょうか。例え良く知られた既存の知見であっても、幾つかを上手に組み合わせると、全く異なるものが出来る、全然違う利用法になる、等の新規性が生まれます。「創造的模倣」は単なる前例の物真似やちょっとした改善などではありませんので、決して簡単にできることではありませんが、サイエンス・デイが「創造的模倣」のとっかかりになる方が一人でも多く出てくれば、それだけでも大成功でしょう。コロナ禍で運営にご苦労されることと存じますが、例年以上のご盛会をお祈り申し上げます。

東北大学 大学院工学研究科長 湯上 浩雄さん

 新型コロナウイルスの蔓延で、私たちの社会や日常生活は大きく変わりました。また、社会が変わっていく方向そのものは同じであっても、スピードが大きく上がった分野もあります。震災から10年がたち、暮らしが日常になったと思っていたら、また大きな波がやってきてしまった感じです。しかし、危機は私たちを進化させる機会でもあります。いまこそ、サイエンスが社会とエンゲージすることが求められています。このためには、色々な世代の方が身近な科学技術に興味を持ち、「なぜ?」から始まる知的好奇心の芽を育む機会を提供することが大切です。  第15回 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイは、2年ぶりにオンラインで開催されます。仙台・宮城から遠く離れた地域の方も参加しやすいなど、対面での実施とは違ったイベントや特徴、参加の仕方があるのではないでしょうか。新しい仙台・宮城のサイエンス・デイが楽しみです。

一般社団法人 東北経済連合会 会長 海輪 誠 さん

 『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021』の新たな試みとしてのオンライン開催、誠におめでとうございます。  東北経済連合会(以下「東経連」)では、宇宙誕生の謎に探る素粒子物理実験施設「国際リニアコライダー」(以下「ILC」)等、世界最先端の研究開発プロジェクトの実現に取り組んでいます。東経連では、2016年からサイエンス・デイにILCのブースを出展しています。今年もお子様にもILCに親しんで頂けるように、クイズ等を準備してお待ちしています。  ILCは、日欧米が中心に検討されている国際共同科学プロジェクトで、その建設候補地が岩手県南部から宮城県北部にかけての北上サイトです。昨年8月にはILC国際研究者組織・国際推進チームが日本に設置され、世界の研究者は日本の東北地域への実現に向けて取り組みを強化しています。  ぜひILCのブースにアクセス頂き、プロジェクトの意義をご理解頂きたく思います。「サイエンス・デイ」が盛会に開催され、子どもたちの科学技術への興味関心を高める機会となることを大いに期待しています。

山形大学理事・副学長/東北大学名誉教授 花輪 公雄 さん

 第15回「学都『仙台・宮城』サイエンス・デイ2021」が7月18日(日)、オンラインで開催されます。昨年は新型コロナウイルス感染症蔓延のため中止を余儀なくされましたが、今回は2年振りにオンラインで開催されることになりました。皆さんはもうワクワクして待っておられるのではないでしょうか。今回も高校や中学校の科学クラブ、国や県などの公的研究機関、NPO法人、大学の研究室、そして個人参加の方も含め、多くの団体が体験ブースを設けたり、講座を開いたりしています。扱われるテーマも最先端のサイエンスであったり、身近なサイエンスであったりと様々です。ぜひ多くのブースを訪問し、議論したり、疑似体験したりしてください。物がどうしてそのようにあるのか、物の動きの仕組みや理屈が分かることは、私たちとって大きな喜びです。理解したとたん、周りがぱっと明るくなったような気もします。サイエンス・デイ2021が、分からなかったことを分かろうとするチャレンジの機会となったら、このイベントは大成功と言えましょう。

東北大学大学院理学研究科長 寺田 眞浩さん

 自然はナゾに満ちています。そのナゾを解き明かすのがサイエンスです。ナゾ解きは難しいですが、その一端を解き明かしたときの瞬間-「わかった!」-は心震える感動を覚えます。それはサイエンスが「面白い」や「知りたい」といった純粋な好奇心や探求心に端を発した「知を求める」人の本質から生じているからです。日常のほんの小さな疑問「なんでだろう」が好奇心をくすぐり、たゆまぬ探求心のもとに「自然の理(ことわり)」を明らかにする流れが生まれ、やがて「知の創造」へと体系化されていくのです。皆さんが「なんでだろう」と思うことこそがサイエンスの原点であり、想像力をたくましくしてナゾ解きに挑戦する第一歩になります。今回はオンラインでの開催と伺っていますが「サイエンスデイ2021」に参加することで好奇心や探求心が触発され、身の回りに起こっている不思議を感じ取り興味を持つことが、やがて未来の「知の創造」へとつながることを期待しています。

国立仙台高専 校長 澤田 惠介さん

 コロナ禍で社会に閉塞感が漂うなかで、オンライン形式ではありますが学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021が開催されますことは、未来を担う若者にとって大変大きな意義があります。関係各位のご尽力に謝意を表明いたします。
 大気圏に突入した「はやぶさ2」は流星のように光り輝きましたが、決して燃え尽きることなく小惑星「リュウグウ」のかけらが内蔵されたコンテナを無事地上に届けました。高温の気流からコンテナを守った熱防御シールドは、サイエンスに基づく高度な技術によってその材料、厚みや形状が設計されています。この例のように、今日の高度な技術はサイエンスに支えられており、サイエンスの理解無くして高度な技術の理解も発展もありません。学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021がサイエンスに対する知的好奇心を大いに刺激して、若者がさらなる技術の高みを目指す契機となることを期待しています。

東北生活文化大学 学長/東京藝術大学名誉教授 佐藤一郎さん

 レオナルド・ダ・ヴィンチは、「絵画は、科学(サイエンス)である。」と述べ、「……、わたしは、あらゆる確実さの母である経験から生まれ、明らかな経験で終わらないような科学、つまり、始めか、中間か、終わりかが、五感のいずれかを通過しないような科学は、空虚で誤りに満ちているように思われる。……」と続けています。このような人間の感覚を通した体験にもとづく科学の本質は、『サイエンスデイ2021』に集まり、楽しむ、みなさんたちにこそ宿っているように見えました。
 絵画は、目という感覚器官を通して見た世界を二次元の平面に表現することです。それには、光の存在によって、ありとあらゆる色彩をともなった対象物を感知できるのです。この場合の光とは、赤、橙、黄、緑、青、紫といった色光の集合体である可視光線(白色光線)です。現代では、赤外線、紫外線、X線などの電磁波を使って、絵画の自然科学的調査が行われています。どのような絵画材料と絵画技術で描かれているのか、500年前のダ・ヴィンチにおいても、かなり詳細に解説できるようになってきました。絵画を自然科学的調査研究する人材が育つことを期待しております。

日本金属学会 副会長・東北支部長 吉見 享祐さん

 科学が、人々の心を魅了するのはなぜでしょう?自然現象を説明するのに、多くの数式や実験的検証の積み上げが必要になりますが、実際のところその現象を正確に、疑いの余地なく説明することはとても難しいのです。しかし私達はそういった専門家たちの苦労とは無関係に、自然や科学を楽しむことができます。その楽しみとは、自然現象を自分なりに解釈してみたり、直感的に感じてみたり、目の奥に焼き付けられた強い印象を何度も思い返してその再現を期待してみたり、といった具合です。もし仮に、残念ながらそこに期待した科学がなかったとしても、同じような期待をした人たちが集うならば、そこには新しい科学の泉が創造されるのだと思います。そこに、よく似た想像をした仲間、あるいは強い抵抗感、違和感を感じた仲間が集い、互いの考えを交換しながら新しい気付きを一緒に模索していくこと、これがまたさらに楽しさを膨らませてくれます。

東北大学名誉教授・仙台高等専門学校名誉教授 内田 龍男さん

  ここ仙台・宮城の地は、古くから「学都」として知られる学問の盛んな地域です。それに関連する大学を始めとしたさまざまな機関がたくさんありますが、これらの多くの機関と連携して、NPO法人natural scienceが学都「仙台・宮城」サイエンス・デイを2007年に立ち上げられました。その後毎年の開催で年を経るごとに出展者も参加者も増加の一途をたどり、今では毎年の一大定例行事となりました。若い世代から高年層まで幅広い年齢層にわたる人々がサイエンスを理解し、親しみを持っていただきながら、我が国の将来を担う人材を地域全体で育成していく文化をつくりあげていくことは、大変意義深いことだと思います。
 新型コロナウイルスで昨年は開催できませんでしたが、今年はオンラインによる開催となりました。natural scienceの方々の多大なご苦労、ご尽力に心から敬意を表します。また、無事に進みますことを祈念しております。

株式会社 メムス・コア CTO 江刺 正喜 さん

 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイでは、毎年いろいろな分野の多くのグループが出展し、子供さんを連れた家族づれなどで大変にぎわっています。我々は科学技術の恩恵を受けておりますが、ブラックボックスではなくて、それをできるだけ幅広く・深く理解し、正しく活用することが大切だと思います。環境問題など直面している課題を解決しながら、科学技術を発展させていく必要もあります。サイエンス・デイのいろいろな展示や講座で、実際に体験したり専門家に話を聞かせて頂いたりする機会を通して、私たちは視野を広め社会に役立つようになりたいものです。私の趣味は科学・技術関係の博物館を見てまわることで、自分でも仙台市青葉台にある東北大学 西澤潤一記念研究開発センターに、「近代技術史博物館」をはじめとする展示室(http://www.mu-sic.tohoku.ac.jp/nishizawa/)を設置して実際に見て頂けるようにしています。いつでもご案内させて頂きますので、連絡をお待ちしております。

特定非営利活動法人 科学協力学際センター代表理事、東北大学名誉教授 川添 良幸 さん

 10年以上も継続的に発展して来たサイエンス・デイは、東北大学の私の後輩大草芳江さんたちnatural scienceがたった1団体で1ブースで始めたのです。杜の都仙台にはオリジナルが一杯あります。日本の水力発電発祥の地は三居沢です。金属材料研究所で発明された当時は「仙台の塵」と揶揄されたセンダストが後に大変に有用な記録媒体用材料になりました。太平洋戦争の敗因の一つとされる米軍による日本の無線暗号解読には、日本軍より先に電気通信研究所発明の八木アンテナが使われました。まだまだ沢山ありますので、調べて見て下さい。年齢によらず誰でも参加でき賞も出せるサイエンス・デイは仙台発祥のオリジナルです(ノーベル賞をもらうのは夢ですが、ノーベル賞以上の賞を作れればもっと素晴らしい!)。今年はオンラインでの開催になりますが、今後とも発展し続け、国内外へと広がっていって欲しいものです。

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