団体詳細
- 出展内容 (1)
- AWARD受賞 (1)
- AWARD創設 (0)
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2025年
- 審査基準
- 文系と理系の区別はよく考えるとわからないもの。数学を使うのが理系というなら経済学は理系でしょうか。人間を扱うのが文系というなら医学は文系になります。サイエンスは理系のもの、という考えをちょっと捨て、文系テーマをサイエンスしてみませんか?理系テーマを文系のセンスで考えてみませんか?そんな文と理の垣根をちょっとでも超えようとした発表を褒め称えたいと思います。
- 副 賞
- みんなで「おかき」を食べて、これからも文系と理系の「かきね」を取り除いてください。
- 授 賞
- 古代人が顔を映した? あなたなら銅鏡をどう調べる?
東北大学金属材料研究所 新知創造学際ハブ推進室 - 授賞理由
- 古代人が顔を映したと言われる銅鏡が一体どんな金属で出来ているか、その謎を考古学者と材料科学者が一緒になって謎を解明する、そんな「科学」の方法論を追体験する企画でした。まずは来場者に実際に銅鏡を手に持ってもらい、顔が映るか試したり、重さを感じてもらったりしながら古代へのロマンを搔き立て、そして次第に、本当に鏡として使えたの?
どうやって磨いたの? どうして黒っぽい金属で作ったの? 銅なのに赤くないのはなぜ? どんな成分でできてるの?
といった科学の質問へと参加者を誘うプログラムは、まさに文理融合のサイエンスでした。次は実験コーナー。銅鏡は一つしかないので予め謎の試料が21種類用意されており、銅鏡を調べるつもりで材料研究のプロセスを体験します。参加者は机の上に並んだ試料の中から好きな試料を1つ手に取り、自分だけの実験を考えます。机の上には長さを測る定規ノギス、ルーペ顕微鏡、電気が流れるかどうかを試すテスター、磁石、質量を測る電子天秤などが置かれてあり、「自分は何を知りたいか」、「そのためには何を測りたいか」を「実験計画書」に書くのです。これまたサイエンス。一番パワフルなのが密度測定器でした。浮力を使って密度を調べ、密度が分かると含まれている元素が大体わかるとか。一番人気のキラキラ光る試料No.23をジルコニウム(Zr)と当てた人はさぞ嬉しかったことでしょう。「教科書では模様がある面しか見ることができないので鏡の面を見られてよかった」という感想があったということですが、ひょっとしたら考古学者は模様がある面を眺め、材料科学者は鏡の面を眺めているのかも知れませんね。
- 創設したAWARDはありません